UPDATE|2022.3.19
掲載号:2022年3月17日号
「冊子で花火を感じて」市内公共施設などで配布
パンフレットを持つ久野実行委員長(右)とポスターを手にする山崎富美雄事務局長=10日
相模原納涼花火大会実行委員会(久野新一実行委員長)はこのほど、コロナ禍の影響で通常開催が中止となった昨年の代替事業として、大会の歴史などを記したパンフレット(冊子)を発行した。事業継承の一助とすると共に、来年度の開催に向け機運を高める。
冊子は「プレイバック サガミハラ ハナビ」と題し、同大会のあゆみや花火師の紹介、会場周辺の田名地域の店舗マップなどを掲載。加えて、市民からの募集や市の提供で集めた過去の同大会の写真を、「♯プレイバックあなたのメモリアル花火」として収録した。A5判でカラー12頁。2万5千部を発行し、市内の公共施設で随時無料配布する。自治会や協力団体、中央区内や田名地域の小中学校にも配る。
同大会は1951年に「田名煙火大会」として始まり、過去48回の歴史を持つ。コロナ禍の影響で2020年、21年と連続して通常開催が中止となる中、伝統を絶やさず、かつ市民に花火を楽しんでもらえるよう、同実行委では代替事業を検討。今回の冊子発行の運びとなった。
同実行委では現在、実施日を複数設けて入場者の分散を図るなど感染対策を考慮した上で、8月中に花火大会を通常開催する検討を始めている。
久野実行委員長は、「市民の皆さまにはぜひこの冊子を見て花火への気持ちをつないでほしい。大会はあと2回で節目の50回。歴史を途絶えさせずに次の世代へ継承できるよう頑張りたい」と話している。